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髙仲健一 「SPACE PARADISE」

9月4日(金)よりHIN二条通京都、9月18日(金)よりHIN青山にて、髙仲健一による個展「SPACE PARADICE」を開催いたします。 本展では、宇宙をテーマにした陶芸作品と絵画の新作を発表。宇宙や怪獣たちをモチーフに、自由な想像力から生まれた作品群をご紹介します。

Event details

髙仲氏にとって宇宙は、幼い頃に夢中になった特撮番組の世界そのものでした。無限の可能性に満ちた夢の世界である一方、現代では宇宙開発や資源利用など、人間の欲望が向かう新たなフロンティアでもあります。本展は、そんな宇宙への憧れと人間の営みが交差する世界を独自の視点で表現します。

 

会場には、湯呑みやマグ、茶碗、酒器、花器、皿などの日常の器をはじめ、怪獣オブジェや立体作品が並ぶ予定です。また近年精力的に取り組む絵画作品も展示。大型作品を含む新作とともに、髙仲作品を象徴する怪獣たちが活躍する「SPACE PARADICE」の世界をぜひお楽しみください。

MESSAGE

“二月に右手が麻痺しました。ここ十年以上、右腕は全体的に痛苦しく、痺れもあって、それが首と右ヒジを連続で痛めたことがきっかけとなって爆発したのでしょう。妻に、手といっても体全体の流れの問題だから、下半身とおなかを温めなさい、やれる所をお灸しなさい、風呂につかってはダメ、コーヒーとお酒は問題外、と言われ、クツ下、レッグウォーマー、ズボン下、腹巻は厚手のものに替え、お灸は、スネの外側の通称 足三里、ヒザ上やや内側の血海、手の甲の合谷、それから右腕の押して痛い所に片っぱしからやり、コーヒーはしばらくの間、紅茶に替えました。お酒は一晩抜いたんですが、酒を完全に抜くっていうのも体によくないな、と思い、妻に懇願して、日本酒の熱燗なら、と許可を貰いました。

 

今思えば麻痺が一番ひどかった時ということになりますが、八十号の油絵に挑戦しました。右手指先に感覚がなく、力を入れることができなくとも筆を軽く握ることはできたので、フニャッとしてしまう筆先をヒジや肩、時には体全体を使ってコントロールしつつ、格闘すること四日、なぜか、とても力強く、大満足の絵ができ上がりました。タイトルは「スペースシティをぶっこわす宇宙怪獣」。日夜宇宙開発事業に勤しむみなさま、ゴメンナサイ。

 

右手は四ヶ月掛かって陶芸の仕事ができるまでに回復しました。体を冷やさないようにしたこと、毎日やらなければならない水汲み、薪割り、動物の世話等を右手が動かないなりに工夫をしていつも通りにこなしたこと、油絵、そうして私自身が麻痺ということに不安を余り感じなかったこと、これらがうまくからみ合って回復したのだと思います。妻からは、今は陽の気が満ちて温かくなったから動くようになっただけで、陰の気が満ちて寒くなったらまた動かなくなる、と言われました。調子に乗るなよ、という警告ですね。先程、八十号の油絵に挑戦したことを半ば誇らし気に書きましたが、箸を持っても重く感じ、それを何とか動かそうとすると余りな痛苦しさに肩で息をしているという有様な時に、わざわざ大きな油絵を描いて、ケッサクができたと自画自賛している私を妻は、コイツ、救いようのないバカだ、と思ったことでしょう。体は大切な借り物です。私の奴隷ではないのです。それを体の発する声を無視して今までのように奴隷然と酷使し続けたならば、麻痺はやがて右手を超えて更に広がっていくことでしょう。右腕の一番痛い所を左手で押しながら妻に、これはどこ?と聞くと、妻はとても不機嫌な声で、肝臓、と答えました。”

 

– 髙仲健一

PROFILE

書家、画家、陶芸家。1966年茨城県取手市に生まれる。学習院大学を中退後、独学で書、絵画の制作を開始。1993年千葉県大多喜の山中に工房を構え、薪窯を自身で築き、本格的な陶芸活動を開始。漢籍、仏書、日本古典を糧にした作品は、独自の感性でユニークに表現される。十数匹の家畜と共に半自給自足の生活を営みながら、国内を中心に作品を発表している。

EVENT DETAILS

TITLE

髙仲健一 「SPACE PARADISE」

KYOTO

HIN / Arts & Science, Nijodori Kyoto
2026年9月4日(金) — 9月13日(日) / 12:00 – 18:00
作家在店: 9月4日(金)
火曜定休

TOKYO

HIN / Arts & Science, Aoyama
2026年9月18日(金) — 9月28日(月) / 11:00 – 19:00
作家在店: 9月18日(金)
火曜定休

  • 設営のため、HIN二条通京都は9月2日(水)、3日(木)、HIN青山は9月17日(木)を臨時休業いたします。

  • 詳細は各店舗もしくはコンタクトフォームよりお問い合わせください。