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「容れる 仕舞う」

日本をはじめ、世界各地の作家や職人が手がけた日常使いの工芸品が並ぶ京都・HIN / Arts & Science。3月7日(金)より、様々な素材と技法でつくられた籠、箱、鉢などの〈容れもの〉をご紹介いたします。

Event details

古来より日本では、書簡を収めるための専用箱や茶道具の箱や袋を誂えるなど、ものを美しく仕舞い、大切に保管する文化が息づいてきました。今なお、日常の小物や大切な品々を好みの容れものに収めるという精神は暮らしのなかで受け継がれています。

 

本企画では「容れる」「仕舞う」という行為に焦点を当て、収納を目的としたものから料理を盛る器まで、多種多様な容れものが並びます。ARTS&SCIENCEでは初めてご紹介する作家の品々も。ぜひ、この機会にご来店ください。

作家一覧

カン・ソックン

韓国・江原道束草市の自然豊かな環境で生まれ育つ。我が子のために木製玩具を制作したことをきっかけに木工作家へ。自然からインスピレーションを得ながら、日常の器から大規模な作品まで創作の幅を広げている。主に地元で採れる木材を使用し、韓国の伝統的な漆塗り技法「옻칠(オッチル, Ottchil)」を取り入れつつ、独自に編み出した木材に漆を高温硬化させる技法を駆使して機能性と耐久性に優れた器を手がけている。木材の特性を尊重した軽量で美しい作品は、世界中で高く評価されている。

韓国・江原道束草市の自然豊かな環境で生まれ育つ。我が子のために木製玩具を制作したことをきっかけに木工作家へ。自然からインスピレーションを得ながら、日常の器から大規模な作品まで創作の幅を広げている。主に地元で採れる木材を使用し、韓国の伝統的な漆塗り技法「옻칠(オッチル, Ottchil)」を取り入れつつ、独自に編み出した木材に漆を高温硬化させる技法を駆使して機能性と耐久性に優れた器を手がけている。木材の特性を尊重した軽量で美しい作品は、世界中で高く評価されている。

㓛刀匡允

編組品作家。1986年生まれ。韓国と日本にルーツを持つ。2008年に文化服装学院アパレル技術科を卒業し、都内の北欧家具屋で修復を学ぶ。2011年にデンマークへ留学し、多国籍の人が集う学校で環境問題や平和について深く向き合う。その後、ニュージーランドを放浪中に、偶然にも禅老師ティク ナット ハンの教えに出会い感銘を受ける。2019年、長野に移住。籠を編み、森羅万象を見つめる。

編組品作家。1986年生まれ。韓国と日本にルーツを持つ。2008年に文化服装学院アパレル技術科を卒業し、都内の北欧家具屋で修復を学ぶ。2011年にデンマークへ留学し、多国籍の人が集う学校で環境問題や平和について深く向き合う。その後、ニュージーランドを放浪中に、偶然にも禅老師ティク ナット ハンの教えに出会い感銘を受ける。2019年、長野に移住。籠を編み、森羅万象を見つめる。

矢澤寛彰

漆器作家。1977年神奈川県生まれ。漆芸を生業とする家に生まれ、幼い頃より漆器を使いその心地よさを知りながら育つ。大学では映像を専攻し、卒業後は漆芸の道に進む。主に日本に自生する木材で、ろくろや手刳りといった多彩な技術をかたちに合わせて使い分け制作を行う。使い手を想い作られるシンプルな器は、手仕事の素朴な温かさと上品な美しさを兼ね備える。

漆器作家。1977年神奈川県生まれ。漆芸を生業とする家に生まれ、幼い頃より漆器を使いその心地よさを知りながら育つ。大学では映像を専攻し、卒業後は漆芸の道に進む。主に日本に自生する木材で、ろくろや手刳りといった多彩な技術をかたちに合わせて使い分け制作を行う。使い手を想い作られるシンプルな器は、手仕事の素朴な温かさと上品な美しさを兼ね備える。

矢沢光広

漆器作家。1946年神奈川県生まれ。1966年武蔵野美術大学を中退後、2年間彫刻家の下で木彫の技術を学ぶ。鎌倉彫を制作していた父の工房で漆の技術を学び、独立後は、使い込むにつれ味わいや美しさが深まる器を目指し、枠にとらわれない豊かな表現方法による制作を行う。国内各地で個展を開催。

漆器作家。1946年神奈川県生まれ。1966年武蔵野美術大学を中退後、2年間彫刻家の下で木彫の技術を学ぶ。鎌倉彫を制作していた父の工房で漆の技術を学び、独立後は、使い込むにつれ味わいや美しさが深まる器を目指し、枠にとらわれない豊かな表現方法による制作を行う。国内各地で個展を開催。

Light & Will

前田尚謙/2013年より活動開始。2016年 重要伝統的建造物群保存地区 京都美山へ移住。東西南北それぞれに異なる機構により生み出される植物、作り方により製作される日本古来から人々の生活に欠かせない存在の籠。前田氏は東北から沖縄まで職人を訪ね歩き、ときには職人と一緒に材料を採りに山へ入り、制作のときを共に過ごし職人の仕事とじっくりと向き合いながら、心動かす美しい籠を探し求める。職人の高齢化により減少の一途を辿る中、古から今、そして未来へと繫がる日本の籠との出会いを求め、日本各地を巡る。

前田尚謙/2013年より活動開始。2016年 重要伝統的建造物群保存地区 京都美山へ移住。東西南北それぞれに異なる機構により生み出される植物、作り方により製作される日本古来から人々の生活に欠かせない存在の籠。前田氏は東北から沖縄まで職人を訪ね歩き、ときには職人と一緒に材料を採りに山へ入り、制作のときを共に過ごし職人の仕事とじっくりと向き合いながら、心動かす美しい籠を探し求める。職人の高齢化により減少の一途を辿る中、古から今、そして未来へと繫がる日本の籠との出会いを求め、日本各地を巡る。

若林幸恵

漆作家。東京都出身。1998年、東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了。2001年より個展やグループ展を通じて作品を発表し、本格的に作家活動を開始。現在は埼玉県川越市にて制作を行う。木地制作から塗りまでを一貫して手がけ、轆轤や無垢の木の塊から形を刳り出し、日本古来の塗料である「漆」を塗っては布で拭き取る工程を何度も重ね、独特の塗膜を生み出す「拭き漆」の技法を用いる。木が持つ力強さを活かした造形は、素朴でありながらも伸びやかさを感じさせる。オブジェのような存在感を持つ器もあるが日常使いにも適しており、使い込むほどに艶が増し、漆ならではの深い味わいが楽しめる作品を生み出している。

漆作家。東京都出身。1998年、東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了。2001年より個展やグループ展を通じて作品を発表し、本格的に作家活動を開始。現在は埼玉県川越市にて制作を行う。木地制作から塗りまでを一貫して手がけ、轆轤や無垢の木の塊から形を刳り出し、日本古来の塗料である「漆」を塗っては布で拭き取る工程を何度も重ね、独特の塗膜を生み出す「拭き漆」の技法を用いる。木が持つ力強さを活かした造形は、素朴でありながらも伸びやかさを感じさせる。オブジェのような存在感を持つ器もあるが日常使いにも適しており、使い込むほどに艶が増し、漆ならではの深い味わいが楽しめる作品を生み出している。

EVENT DETAILS

TITLE

「容れる 仕舞う」

DATE

2025年3月7日(金) — / 11:00 – 19:00
火曜定休