My ARTS&SCIENCE – Rie Miyazawa

運命のニットとの出会いは展示会です。年齢を重ねて、身に纏うものの素材にはこだわりが増してきて、ARTSのカシミアニットは私にとって無くてはならないものです。毎年、新しいフォルムやカラーに心が躍りますね。タートルネック愛好家の私としては、今まで本当に多くのタートルネックセーターに袖を通してきましたが、心から求めていたものにやっと出会えました。

このデザインは襟を折り曲げず、首に沿わせた顎までのラインが本当に本当に美しく、柔らかで厚みのあるカシミアなのに、骨格を立体的に魅せてくれる。しかも心地良い。最高なのです。タートルネックセーターの襟って折り曲げるとなんだか野暮ったく感じるし、伸ばすとそれはそれでしっくりこない。でも、このセーターのデザインは洗練されていて、繊細なピアスとも相性が良いと思っています。首に寄り添いながらも締め付け感が全く無いし、温かく厚みがあるのにとても開放感があります。個人的にタートルネックってスタイリングのバランスを良く見せてくれる気がして、どんなボトムスにも合わせやすいと思います。

もの選びの基準は、纏った時に肌が喜ぶ心地良い素材である事。そして、第一印象として、自分を表現する上でファッションはとても大切な要素だと感じるので、私という人間をシンプルに伝えられる様な服。日常の中で、歩いたり、話したり、ご飯を食べたりする時に開放的な気持ちでいられる様な服を選んでいると思います。縫製が美しく、丁寧な服に出会ったり、商品説明などのタグの付け方にセンスが光るものや、服を見つけると嬉しくなりますね。年齢を重ねて色々な経験を通していく中で…心の密度とは反比例して…生活はとてもシンプルなもの、素のまま、研ぎ澄まされた事に惹かれていっている気がします。

そんな時間の流れにARTS&SCIENCEが送り出すものがしっくりとくるんです。オーナーであるSonyaの生き方のセンスや、思いやり、媚びずにブレない柔軟な感性に触れられる事は、友達として、ARTSのファンとして、とても幸せな事だと思っています。

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