長年にわたり、木と漆を通じて〈自然〉をテーマに制作を続けてきた姜碩根。木の個性を見極め季節や湿度と向き合いながら削り出された器たちは、自然の線や色彩をそのままに映しとるような佇まいをしています。本展では、作家が長年探究し、独自に開発した漆の熱硬化技法によって生み出された軽やかで実用性に富んだ漆器やオブジェをご紹介いたします。

「人は皆、人生の中でたくさんの“風”と出会い、その風には色とりどりの感情が込められている」そんな作家の想いから生まれたテーマ〈風の記号〉。現代的な造形感覚と哲学が融合した作品の数々をぜひご覧ください。
両店ともに初日、2日目は作家本人の在店を予定しております。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
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PROFILE
1968年、韓国生まれ。豊かな自然の中で育つ。1997年、我が子のために木製玩具を制作したことをきっかけに木工の道へと進む。自然から着想を得ながら、日常使いの器から大規模な作品に至るまで、幅広い創作活動を展開している。主に地元の木材を用い、韓国の伝統的な漆塗り技法に独自の高温硬化技法を融合させた、機能性と耐久性を兼ね備えた器を制作。2020年には〈ロエベ ファンデーション クラフト プライズ〉のファイナリストに選出。国際的にも高い評価を受けている。