A&Sは、ファーストコレクションから展開している世界でも数少ない展開ショップです。イベント期間中は展開予定の全コレクションをご覧いただけます。
1996年に2人のパートナーによってインドに設立されたasiam studioは、ソフトファーニシングや服飾製品のデザイン、染色から縫製まで、全ての生産過程を一貫して行う会社として、主に欧州の老舗ブランドとのコラボレーション活動を行なってきました。2018年より、同社の原点であったレーベル“r a s a i”のリニューアル展開を創立者デザイナーが始め、2021年からは、限定品創作やコンセプト展開等、多様な活動に専念したいと創立者デザイナーが新しく立ち上げた別会社asiam studio livingで企画を進めています。インドの冬に重宝される、美しく心地良い肌触りの手縫いのベッドキルト“ラザイ”。その普遍的な魅力や裏使い等を意識した仕上げ、年齢や性別、サイズにとらわれることのない自由な可能性を発想の軸に、使い手の暮らしを潤すものづくりを目指し日々活動しています。
2022 春夏 r a s a i のコレクションでは、同ブランドの新作に加え、A&Sの希望を反映していただいたアイテムをご紹介します。生地を選び、ステッチ位置や染めの色合いなど細かい調整を経て生まれたA&Sのための品々です。色とりどりのチェック柄の生地・Woven Checksによるジャケットやコート、定番の薄手生地・Mulmulによるリバーシブル仕様のジャケット、ブラウス、ワンピースなど、色鮮やかなアイテムが並びます。
Woven Checks
デザイナーが過去に特注で織ってもらい、リミテッドエディションとしての商品開発ができるまで大切に保管していた生地。現在、良質な多色チェック等の手織り生地はカディの需要が増加していることもあり製作が難しくなっている背景が。手織り特有の風合いと、r a s a i 定番のミシン刺し子の表情が特徴的で、仕上げは全て手縫い。A&Sではコンセプトサンプルから今回4種類の生地と型を選んでいる。
Mulmul
r a s a i の原点であるインドのベッドキルト“ラザイ”。綿わたをMulmulと呼ばれる綿生地により優しく包み、手縫いで仕上げられている。Mulmulは歴史的にはインドで最も熟練した織工によって織られている。 “織り風”とも呼ばれ、極薄で柔らかい通気性に優れたほぼ半透明の綿生地。現在はその技術も失われ力織機製が主流で、縫製時には格別の注意と技が必要とされる。今回のr a s a i コレクションでは定番となる二枚重ねのパンツやアンダードレスに加え、ステッチ位置や型、染めの色合わせなど細かい調整を経て生まれたA&Sのための品々が。
PROFILE
“r a s a i”は冬期のインドに重宝される柔らかなベッドキルトにちなんだもの。裏使いをも意識したキルトの仕上げやその年齢、性別やサイズにとらわれることのない自由な可能性にインスパイアされ、使い手の暮らしを潤し、永く寄り添っていきたいと思っていただける普遍的なものづくりを目指している。A&Sでは様々なアイテムを不定期で展開中。