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髙仲健一 「End Speed Limit」

画家・書家・陶芸家として様々な制作を行う髙仲健一の企画展を、京都・東京・福岡の3店舗にて開催いたします。

Event details

A&Sでは毎年恒例となる本企画。山間にて犬、猫、豚、山羊など様々な動物と共に半自給自足の生活を営む高仲健一。古典的な技法をベースに制作し、描かれるモチーフは日々の暮らしから宇宙や怪獣など、自由で表情豊かな陶器や絵画などの作品が並びます。また今回は、A&Sとのコラボレーションによるポーチやバッグなどもご用意。イラスト部分は、革を嵌め込むインレイ(象嵌)*という特殊な技法が用いられています。ぜひお運びください。

 

*インレイ(象嵌): ベースとなる材に溝を掘り、板状にした素材を嵌め込み模様を表現する技法

MESSAGE

“李白の御主人、宮原重之さんが亡くなられたのを風聞したのは去年のこと。李白とは昭和二七年創業の神保町にあった喫茶店で、そのたたずまいは今に忘れ難い。数年前には編集者の三宅菊子さんが亡くなられた。生活保護を受けている人のための低家賃アパートで、死後数日経って発見されたというのはいかにも三宅さんらしく、一報をお伺いした時、三宅さん、一本筋を通されたな、と思った。このお二方に共通するのは、ものすごくわがままであることと、ありとあらゆるものに目が利くと言いたくなる程の通人であるということで、その分、世間的には相当気難しい人と見做されていたと思うが、私や妻はもちろん、三人の子供達にとってはやさしく慈愛に満ちあふれた存在であった。
御世話になった先輩方がどんどん少なくなっていく。このことに私は雄大な流れを感じる。今、我が家は出産ラッシュで鶏や川魚などに沢山の小さな命が誕生し、妻はそれらのお世話をしながら毎日ニコニコしている。先日は、若き友人でバイオリニストの佐原敦子ちゃんから妊娠の報告を受けた。何か、うれしくてうれしくて妻としみじみとなった。そうして妻と話をした。命の誕生にこれだけ感動させられるんだから、我々も死ぬべき時がきたら、しっかりと死なないとな、と。”

 

― 髙仲健一

PROFILE

1966年茨城県取手市に生まれる。学習院大学を中退後、漢籍、仏書、日本古典を糧に、独学で書、絵画の制作を開始。1993年千葉県大多喜に自身で薪窯を築き、本格的な陶芸活動を始める。半自給自足の生活を営みながら生み出される作品は、独自の感性やユニークな表現が注目され、様々なギャラリーで個展を開催している。

EVENT DETAILS

TITLE

髙仲健一 「End Speed Limit」

KYOTO

HIN / Arts & Science, Nijodori Kyoto
2022年9月16日(金) — 9月25日(日)/ 11:00 – 19:00
作家在店日: 9月16日(金)
火曜定休

TOKYO

OVER THE COUNTER
2022年10月7日(金) — 10月16日(日)/ 11:00 – 19:00
作家在店日: 10月7日(金)
火曜定休

FUKUOKA

A&S FUKUOKA
2022年10月22日(土) — 10月30日(日)/ 11:00 – 19:00
火曜定休

  • 来店予約は不要ですが、混み合う場合は入場制限を行う可能性がございます。

  • 詳細は店舗もしくはコンタクトフォームよりお問い合わせください。