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Kazumi Tsuji + factory zoomer 「Sunny & Cloudy」

ガラス作家・辻和美の展覧会を、2022年1月21日(金)から1月30日(日)にかけてOVER THE COUNTERで開催します。

Event details

テーマはSunny & Cloudy。昨年、factory zoomerでの同展で発表された「ms.garden」の新作を軸に様々な作品をご紹介します。

 

「ms.garden」は、身近な自然やものごとに目が向きやすいコロナ禍のいま、心踊るような作品を、という作家の思いから生まれました。ガラス面にカットとエナメルで植物や蝶を描いたシリーズで、本展では新しく乳白色のボディで表現されています。
今年初となる展覧会です。ぜひお運びください。

MESSAGE

Sunny & Cloudy

“「Life has its sunshine and its rain, its days and its nights its peaks and its valleys.―人生には晴れもあれば雨もある。昼もあれば夜もある、山もあれば谷もある」
これは、幼い頃、ベッドの中でかぶりついて読んだスヌーピーの漫画からの言葉である。つまり生きていれば楽しい日も辛い日もあるもんだ。という意味なのだが、そんなことは、何度となく聞かされてきて、わかっているのだが、コロナ禍では、こんな当たり前の言葉が幾度となく浮かんできた。
外にばかり目が向いていた私にいきなりのパンデミック。しばらくは、自分自身もドキドキが止まらず、途方に暮れていたが、2年めになると、家と工房、そして家のまわりの畑や小道を散歩する日々の中にいろいろな発見や楽しみを見つけれるようになった。放っておくとすぐ伸びる雑草、どんどん背が高くなってしまう紫陽花、畑のキャベツの中を舞う紋白蝶など、毎年同じような景色を見せてくれる。この2年ですっかり変わってしまった人間社会に対して、どこ吹く風としっかりと根をおろすものたち。今必要なのはそんなことかもしれない。お天気だったり、庭の植物、動物たちのことなど、私がこの日々の暮らしで見つけて感じた、とても個人的な思いをグラスの上に綴ってみた。慣れない制作ではあったが、それはそれで、私自身の良い記録になった。ひとりでも多くの方と共感できるようなら、そんな幸せなことはない。
今日も晴れのち曇りで少し雨。”

 

― 辻和美

PROFILE

辻和美

ガラス作家、美術家。1964年石川県に生まれる。カリフォルニア美術大学卒業後、金沢卯辰山工芸工房ガラス工房専門員を勤め、1999年にガラス工房「factory zoomer」を設立。ガラス器の新しいスタンダードを目指し、制作に従事している。2005年には「factory zoomer/shop」をオープン。2010年に生活工芸プロジェクトのチーフディレクターを務めるなど、既成のジャンルにこだわらず、独自のスタイルで活動する。2012年よりA&Sで取り扱いを開始。

EVENT DETAILS

TITLE

Kazumi Tsuji + factory zoomer 「Sunny & Cloudy」

DATE

2022年1月21日(金) – 1月30日(日) / 12:00 – 19:00
火曜定休