関づかの「襲匂い」はこの春にはじまった展覧会です。ご縁があり、今回の第二弾はA&Sで開催することになりました。平安時代の装束に見られる色彩美を体系的に解説した書籍『かさねの色目』から、関づかが3つの色を選び、その色から受ける印象をもとに、調香師・和泉侃氏が3つの香りを、関づかが3足の履物を制作しています。
色・香り・履物をきっかけに、人それぞれの記憶や季節の情景を想像して楽しめる展示です。色を見ると、その名前や季節の風景を思い浮かべる。 香りを嗅ぐと、自然や季節の空気を感じる。 履物を見ると、それを身につける人や装いを想像する。そんな風に、目の前にあるものから、その先に広がる記憶やイメージを感じていただける場をぜひご体感ください。
また、関づかの草履の受注会もございます。今回は履物、また秋冬にちなんで、A&Sキモノコートの受注会も同時に開催いたします。コートはSP Kimono Coat、Balloon Kimono Coat、Bal Collar Kimono Coatの3種類。それぞれ全10種類の素材からお選びいただけます。
影(かげ)
【表】 黒色
【裏】 濡羽色
水に濡れ、青黒い艶を深めた烏の羽。その内側に残る体温と、光を吸い込むような黒の質感を香りに置き換え。墨や炭、香木、根、苔を思わせる多様な要素を幾層にも重ね、竜脳やパチュリを中心とした乾いた香調に構成。個々の色彩が境界を失いながら一つに結ばれ、無数の層の先に黒が立ち現れる、現代的な“影”を表現。A&S別注。
【表】 黒色
【裏】 濡羽色
水に濡れ、青黒い艶を深めた烏の羽。その内側に残る体温と、光を吸い込むような黒の質感を香りに置き換え。墨や炭、香木、根、苔を思わせる多様な要素を幾層にも重ね、竜脳やパチュリを中心とした乾いた香調に構成。個々の色彩が境界を失いながら一つに結ばれ、無数の層の先に黒が立ち現れる、現代的な“影”を表現。A&S別注。
紅葉(もみじ)
【表】 赤色
【裏】 濃赤色
『雁衣鈔(かりぎぬしょう)』
霜に触れ、鮮やかな赤へと染まった晩秋の楓。その燃えるような発色と、冬を間近にした葉の乾いた質感を香りに置き換え。リッツァクベバとカルダモンが赤の明瞭な輪郭を描き、パチュリやケイドの枯葉と燻煙の気配に、藺草(いぐさ)や檜(ひのき)を思わせる静かな日本の風景を重ねて構成。
【表】 赤色
【裏】 濃赤色
『雁衣鈔(かりぎぬしょう)』
霜に触れ、鮮やかな赤へと染まった晩秋の楓。その燃えるような発色と、冬を間近にした葉の乾いた質感を香りに置き換え。リッツァクベバとカルダモンが赤の明瞭な輪郭を描き、パチュリやケイドの枯葉と燻煙の気配に、藺草(いぐさ)や檜(ひのき)を思わせる静かな日本の風景を重ねて構成。
青鈍(あおにび)
【表】 濃縹(こきはなだ)
【裏】 濃縹
『四季色目』
淡墨に藍を重ねたような、青みを帯びた鈍色。その沈んだ色彩と、水面に油膜が揺らめくような微かな光沢を表現。ブルーサイプレスを軸に、海藻や海辺に育つ植物、アンバーグリスの動物的な気配を重ね、水そのものではなく、水気を内包する素材から、青、紫、灰、透明へと移ろう静謐な深度を描く。
【表】 濃縹(こきはなだ)
【裏】 濃縹
『四季色目』
淡墨に藍を重ねたような、青みを帯びた鈍色。その沈んだ色彩と、水面に油膜が揺らめくような微かな光沢を表現。ブルーサイプレスを軸に、海藻や海辺に育つ植物、アンバーグリスの動物的な気配を重ね、水そのものではなく、水気を内包する素材から、青、紫、灰、透明へと移ろう静謐な深度を描く。
PROFILE
関塚真司(せきづか・しんじ)
1982年新潟産まれ。履物〈関づか〉の主宰者。約10年にわたり京都の老舗履物店で修行を積んだ後、2020年4月に自身のアトリエ兼ギャラリーを京都・岩倉にオープン。全行程を手仕事で行い、履き心地を追求しながら、履物=和装をいう固定観念にとらわれない自由なものづくりが魅力。
和泉侃(いずみ・かん)
「Olfactive Studio Ne(オルファクティブ・スタジオ・ネ)」の主宰者。兵庫県・淡路島を拠点に、香りを通して身体感覚を蘇生させることをテーマに活動するアーティスト。植物の生産、蒸留や原料の研究を行う。