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瀟木子 Sho Bok Si

この度、京都・HIN 、東京・OVER THE COUNTER にて瀟木子(ショウボクシ)展を開催します。

Event details

瀟木子とは、岡山県でギャラリー工房『匙屋』を主催する木工作家さかいあつしが、匙屋とは別の作家名で行う2018年よりはじまった試みです。「洒落た木の細工をする者」という意味が込められ、日常使いの道具作りという視点から少し離れ、心動く断片をかたちにして作品として発表しています。作品には岡山のオリーブ畑から出る間伐材が主に用いられ、表情の異なる木材と対話しながらひとつひとつ造形されます。

 

ARTS&SCIENCEでは2回目となる本展では、大小様々な1点物のほか、25サイズの匙やコーヒースプーンなどを展示販売します。

MESSAGE

“私は作歴のごく初期に木の匙を削る機会を得て
社会に関わる糸口を見つけました。
この作業は私を大いに勇気付け、以来久しく匙を削っています。
暮らしに彩りを添える道具作りを心掛けてきましたが
一方で機能に必要のない樹皮や製作の効率を落とす節や曲がりにも
木の精妙さを感じるようになりました。
ある日、オリーブ枝を自然の形を辿るように匙に削ってみたところ
その作業が私を癒し解放することに気が付きました。
それが「匙屋」とはまた別の作品群、「瀟木子」(しょうぼくし)の始まりです。

物作りの世界でいわば匙語しか話せない私は
瀟木子においてもやはり匙の形で出会った木を
理解しようとします。
樹皮の色や枝の曲がり具合を匙語に翻訳、つまり匙の形に
当てはめながら削り、くり抜く作業を経て
私はその木の精妙さに触れることができます。

最初に答えがあるわけではありませんし
取り組んでみて訳しきれない木も沢山あります。
私に翻訳を許してくれる素材との出会いで
ようやく瀟木子の作品は成り立っています”

 

— 瀟木子

PROFILE

さかいあつし

木工作家。1969年愛知県生まれ。大学を卒業後、会社勤めをするも、ものづくりへの想いが高まり1994年に小木工品の製作を開始。2006年に東京都国立市に「匙屋」をオープンし、現在は岡山県牛窓を活動拠点に。2018年からは瀟木子(ショウボクシ)として新たな試みを行っている。手作業で生まれる木製の匙は、自然の造形を感じつつも実用性を備え、多くのファンを持つ。

EVENT DETAILS

TITLE

瀟木子 Sho Bok Si

KYOTO

HIN / Arts & Science, Nijodori Kyoto
2021年2月5日(金) — 14日(日) / 12:00 – 19:00
火曜定休

TOKYO

OVER THE COUNTER
2021年3月5日(金) — 3月14日(日) / 12:00 – 19:00