瀟木子とは、岡山県でギャラリー工房『匙屋』を主催する木工作家さかいあつしが、匙屋とは別の作家名で行う2018年よりはじまった試みです。「洒落た木の細工をする者」という意味が込められ、日常使いの道具作りという視点から少し離れ、心動く断片をかたちにして作品として発表しています。作品には岡山のオリーブ畑から出る間伐材が主に用いられ、表情の異なる木材と対話しながらひとつひとつ造形されます。
ARTS&SCIENCEでは2回目となる本展では、大小様々な1点物のほか、25サイズの匙やコーヒースプーンなどを展示販売します。
PROFILE
さかいあつし
木工作家。1969年愛知県生まれ。大学を卒業後、会社勤めをするも、ものづくりへの想いが高まり1994年に小木工品の製作を開始。2006年に東京都国立市に「匙屋」をオープンし、現在は岡山県牛窓を活動拠点に。2018年からは瀟木子(ショウボクシ)として新たな試みを行っている。手作業で生まれる木製の匙は、自然の造形を感じつつも実用性を備え、多くのファンを持つ。