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瀟木子/匙屋 「Lovely days」

穏やかな瀬戸内海に面する岡山県牛窓に工房を構え、〈匙屋〉と〈瀟木子(ショウボクシ)〉というふたつの屋号で制作活動を行うさかいあつし。このたび、匙をとおして同作家のさまざまな側面が表現された作品をご紹介する企画展を開催いたします。5月10日(金)より京都・HIN / Arts & Scienceで、5月24日(金)からは東京・OVER THE COUNTERでご覧いただきます。

Event details

本展示では、〈匙屋〉による実用的な手彫りの漆匙、オリーブの枝を匙に落とし込んだ〈瀟木子〉の作品、そしてA&Sでは初のご紹介となる間伐材シリーズをご紹介いたします。工房近隣の神社や里山、交流のある庭師など多くの縁により集う身近な間伐材を、グリーンウッドワーク*の技法や考えを参考にしてつくられた作品群です。その土地で暮らすことが作るものに密接に関わり合い、匙という古くから人々の暮らしに根ざした道具で表現されています。

若葉の生い茂る緑豊かな良い季節となりました。散策がてらお気軽にお立ち寄りください。

 

*グリーンウッドワーク:乾燥していない水々しい生木を、伝統的な手工具を使い割ったり削ったりしながらスプーンやボウル、椅子などを作る木工ジャンル

MESSAGE

Lovely days

“スプーンの語源は古代アングロサクソン語で「木片」を指す言葉です。木片からはじまった食事の道具はやがてプロポーズの道具にまで発展を遂げます。
生活を創意工夫して営む力の証としてスプーンが選ばれた物語の中に愛らしい日々を過ごすエッセンスが凝縮されているように私には思えます。男が自ら削ったスプーンを胸ポケットに挿して求婚に挑む様子を想像してください。日々の営みを手作りする人々とそこに流れている時間の何て素敵なことでしょう。
私も彼等に見倣い日常茶飯事を愛おしむためにこの手と気持ちを使い切りたいのです。”

 

― さかいあつし

〈瀟木子〉によるオリーブの匙
間伐材シリーズ

PROFILE

さかいあつし
木工作家。1969年愛知県生まれ。大学を卒業後、会社勤めをするも、ものづくりへの想いが高まり1994年に小木工品の製作を開始。2006年に東京都国立市に「匙屋」をオープンし、現在は岡山県牛窓を活動拠点に。2018年からは瀟木子(ショウボクシ)として新たな試みを行っている。手作業で生まれる木製の匙は、自然の造形を感じつつも実用性を備え、多くのファンを持つ。

EVENT DETAILS

TITLE

瀟木子/匙屋 「Lovely days」

KYOTO

HIN / Arts & Science, Nijodori Kyoto
2024年5月10日(金) — 5月19日(日)/ 11:00 – 19:00
作家在店日:5月10日(金)
火曜定休

TOKYO

OVER THE COUNTER
2024年5月24日(金) — 6月2日(日)/ 11:00 – 19:00
作家在店日:5月24日(金)
火曜定休