- 家族との暮らしを基盤に、自然と関わり合いながら作品を編む
自らを「編組品(へんそひん)作家」とし、植物を主とした自然素材を“編んだり、組んだり”することで作品を制作する㓛刀匡允。都会から長野県の森へ家族と共に移住した際、暮らしに薪が必要となったことをきっかけに木こりとなり、現在は作家としてほぼ全ての材料を自ら採取しながらもの作りをしています。日々の暮らしを何より大切に考える彼の手から生まれる品々は、他には無い魅力を兼ね備えています。
ARTS&SCIENCEでは初となる本展示では、形状やサイズの異なる籠や物入れ、花器など、幅広い用途の品々が並びます。 展示のタイトルは“さまざまな形、あらゆるもの”という意味を持つ<万象(ばんしょう)>。彼の作り出すおおらかで力強い品々を多くの方々にご覧いただけると幸いです。みなさまのご来店をお待ちしております。
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PROFILE
編組品作家。1986年生まれ。韓国と日本にルーツを持つ。2008年に文化服装学院アパレル技術科を卒業し、都内の北欧家具屋で修復を学ぶ。2011年にデンマークへ留学し、多国籍の人が集う学校で環境問題や平和について深く向き合う。その後、ニュージーランドを放浪中に、偶然にも禅老師ティク ナット ハンの教えに出会い感銘を受ける。2019年、長野に移住。籠を編み、森羅万象を見つめる。