Loading...

Special Feature for 2ND FLOOR

鎌倉の材木座に昨年10月にオープンした2ND FLOORでは、この春よりディナータイムの営業をはじめております。鎌倉野菜などの“地のもの”をふんだんに使った長尾明シェフが手がける料理や、ソムリエ・竹林敬氏がセレクトする希少なナチュラルワインを夜も楽しんでいただけるようになりました。シェフやソムリエのこだわり、そして店内で使われている家具や器もふくめ、あらためてARTS&SCIENCEの食の空間であるこの店をご紹介いたします。

地の食材を活かした料理

住宅や寺社、昔ながらの店が軒を並べる商店街にあるARTS&SCIENCE材木座鎌倉。この店の2階に2ND FLOORがあります。厨房に立つのは長尾明シェフ。異業種から料理の世界に飛び込み、いくつかのイタリアンレストランで腕を磨いてきました。「最初は厨房ではなくサービスを担当し、この経験からお客さまが何を求め、どのように寄り添うべきかを考えるようになりました。厨房に移ってからもそれは変わりません。この店はオープンキッチンなので、厨房に立ちながらお客さまと直にコミュニケーションをとることができます。ひとりひとりのお客さまと向き合いながら、料理とワインを提案できる理想的な環境です」。

料理の根幹となるのが〈食材〉です。「近隣の土地や海でとれる野菜や魚、肉など、生産者と信頼関係を築きながら仕入れています。鎌倉野菜をはじめ、小坪や佐島、走水などの港に揚がる魚介類や藤沢のみやじ豚、相模原の平飼いたまごなど、この辺りには魅力的な食材が豊富にあります。地のものだからこそ新鮮で栄養価も高い。四季折々の旬の食材を厳選し、手を入れすぎないぎりぎりの線を見極めながら、食材の個性を活かした料理を提供できるよう努めています」。日々アンテナを張りながら、直接生産者のもとへ出向くことも。「近いうちに生産者との交流の場となるイベントを開催したいと考えています。彼らが丹精込めて作っているものの良さや価値を、お客さまに知ってもらいたいのです」。

長尾 明

1982年生まれ。他業種を経て24歳から本格的に飲食業の道へ。数店舗のレストランでサービスと厨房を経験後、2015年から都内のイタリアンレストランへ勤務。このレストランに在職していた際に、カリフォルニア・バークレーにあるシェパニーズに研修へ赴く。生産者と食材の大切さを学び、現在に至る。

1982年生まれ。他業種を経て24歳から本格的に飲食業の道へ。数店舗のレストランでサービスと厨房を経験後、2015年から都内のイタリアンレストランへ勤務。このレストランに在職していた際に、カリフォルニア・バークレーにあるシェパニーズに研修へ赴く。生産者と食材の大切さを学び、現在に至る。

料理に寄り添う希少なナチュラルワイン

2ND FLOORでご用意しているナチュラルワインは、パリのRestaurant MAISONでソムリエを務める竹林敬氏がセレクトしています。「ヨーロッパにおけるワインのリリースは日本より早く、試飲会などで出会った美味しいワインを都度届けています。新しい造り手で日本では認知度が低いもの、信頼のある造り手によるものなど珍しいワインもあります。こういったワインはたくさん仕入れることができないので、2ND FLOORの料理や雰囲気に合うものを幅広く少量ずつセレクトしています」。いずれも、ナチュラルワインに対する深い愛情と、セレクター独自の審美眼によって揃うことが叶ったラインナップです。飲み頃のワインを常に料理と共に楽しんでいただけます。

竹林 敬

 

2009年に渡伊、ピエモンテの数軒のリストランテでソムリエとして勤務。ロエロ地区のワイナリー・マルヴィラで1年間醸造を学ぶ。2016年にパリに移り、Restaurant TOYOで3年間ソムリエとして在籍し、現在は、渥美創太シェフが運営するRestaurant MAISONにソムリエとして勤務している。

空間や料理に合わせて制作された家具と作家ものの器

テーブルと椅子を手がけたのは、京都を拠点に活動する建築・家具の設計、製作のユニットikken。「店内空間に馴染みつつも家具が主張し過ぎないことを意識しました。壁がグレーのモルタル仕上げだったので温かみのあるオーク材を用い、家具特有の手触りを通じて空間と共に心地良さを提供できるようにデザインしています」。店のアイコン的存在でもある大テーブルは「知らない人同士が座っても居心地が良く、たくさんの人たちがテーブルを囲めるように」という、オーナーのソニア・パークのリクエストをもとに制作されました。

器は陶芸家の伊藤環氏によるもの。「様々なメニューに柔軟に対応できることを想定してサイズやラインナップを決め、どのようなスタイルのデザインがお店に相応しいのかを考えました。A&Sの服やロゴデザインの印象は、器の方向性を考える上で一番大切な要素でしたね。クラシックでスタンダードでありながらも遊びがあり、ちょっと背伸びをしつつリラックスできる服。そんなイメージを器に落とし込みました」。店内では、伊藤氏の器をはじめ、factory zoomerのガラス器や、A&Sの店舗で販売しているEichenlaubのカトラリーなどを使用しています。プロダクトの使い心地を体感できる場でもあります。

Photos by Norio Kidera

STORES

2ND FLOOR

OPEN

月・木
11:00 – 19:00

 

金・土・日
11:00 – 22:00 (L.O. 21:00)*
*ディナータイムは17:30から

CLOSED

毎週 火・水曜定休

NOTE

ご予約はお電話にて承ります
0467-61-1855