ZANINI – 2020 Spring / Summer

2019AWで自身の名を冠したブランドをローンチした、Marco Zanini。デザイナー兼クリエイティブディレクターという肩書きを持ちつつも、ほぼスタッフをつけずワンオペレーションでブランドを取り仕切っています。

全ては、テキスタイルを1から作り、デザインから縫製、販売ルートに至るすべての工程を、自分らしく表現し整えたいという思いから。そんな彼の情熱が込められた2020SSコレクションでは、より「質」にこだわったラインナップが展開されます。

今シーズンの表現で特に印象的だったのが、チェックのコットン生地をふんだんに使ったドレス。袖上には繊細なスモッキングが施され、そこから広がるたっぷりとした袖がフェミニンな印象を与えます。かと思えば、マニッシュなダブルのジャケットやプレーンなコートも展開され、ZANINIの確固たる表現や思いが軸にありつつも、新しさと細かいディティールへのこだわりが随所に散りばめられたラインナップに。

コットンやリネンなど、軽めの素材を生かしたカッティング表現は、身につけてみることでその美しさがより実感できます。ぜひ、店頭でご覧ください。

1971年生まれ。イタリア人の父とスウェーデン人の母を持ち、ミラノで育つ。2009年からROCHASのプレタポルテコレクションの責任者を務め、2013年にSchiaparelliのクリエイティブ・ディレクターに就任。2017年にはSantoniとのコラボレーションを発表するなど、多岐にわたる経歴を持つ。