KONRAD

KONRADは、スキーやスポーツウェアブランドに携わってきたドイツ人のコンラッド・フーバーが立ち上げた新しいブランドです。彼はハンブルグとミュンヘンでキャリアを積み、複数のブランドでレディースウェアのラグジュアリーラインも担当し、デザイナーと密接にコミュニケーションを取りながら幅広い製品を手掛けていました。

ある日、在籍していたブランドのデザイナーが他界したことをきっかけに、自分の業務内容やその在り方に疑問を持つようになります。1度しかない人生で本当にやりたいことは何かを考え、会社を辞めて自身のブランドを立ち上げることに。KONRADは本における“章”のように、いくつかのコンセプトがコレクションに反映されています。古くからの伝統的要素と、革新的かつ幻想的な要素を融合させ、季節に関係なく通年で着られるアイテムを生み出しています。

「私が手がけるアイテムは、長年身に纏ってきてなかなか手放せないような…そんな服を目指しています。シンプルで、でも楽しさがあって、ワンシーズンで終わりではなく長く着てもらえるもの。シーズン毎の新しさよりも、着やすくて人に寄り添うものを提案したいと考えています」

アイテムの多くは、パターンやプリント、色を多少変えつつも、あえて大きな変化はつけていません。しかし、そこには素材にこだわったものづくりの制作背景があります。プリントの柄は特別なデザインで、コモという地域の優れたプリントスタジオと共に製作されています。そして、ほとんどのアイテムはリバーシブルで、日々の気分により表面を選ぶことができます。キルティングの中綿は、ヴェニス近郊にある小さな会社の扱う軽量リサイクル綿が使用され、生産場所は全てヨーロッパに拠点が置かれています。

全てのアイテムには、デザイナーの日常生活で深く関わる人々の名前がつけられているのも特徴です。「KONRADの原動力は、情熱、空想、サステナビリティ、そして、私を後押ししてくれる大切な人々との関係性や友情がインスピレーションになっているのです」

&SHOPの店頭で、ぜひ KONRADのアイテムをお手に取ってみてください。

コンラッド・フーバー

ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインを卒業後、故アルベール・エルバスの指導の下、ジェフリー・ビーン・アトリエでインターンとしてキャリアを積む。その後、ヴォルフガング・ヨープのアシスタントとして働いた後、ソニア・ボグナーでラグジュアリーラインの責任者を務める。独立後に心と手から作られた小さなコレクションを作るというアイデアでKONRADを始める。