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amachi. 「Collection 011 “Vertical Concept” & amachi. × Elise Gettliffe」

自然と都市の物理的、精神的距離感をどう測るか、物凄い早さで変化し消費し続ける現代の生活の中に、自然が持つ時間軸や普遍性、複雑性をどのように見出し、融合させていけるのか。

これは、〈amachi.〉がコレクションを作り上げる際の軸になる考えです。A&Sでは同ブランドが提案する独創的なコレクションをインスタレーションと交えて毎シーズンご紹介しています。今回は、A&S福岡での企画を皮切りに、東京、京都の3都市で同ブランドの表現やその魅力をご覧いただきます。

Event details

A&S福岡では最新コレクションとなるCollection 011 / AW2022 “Vertical Concept”を、東京・White Boxではamachi. × Elise Gettliffeによるインスタレーションをそれぞれ行い、その世界観を存分に堪能いただきます。そして、&SHOP京都ではポップアップ形式で様々なアイテムを幅広くご紹介する予定です。

 

本企画は、それぞれのショップで異なるアプローチを行うA&Sならではの試みであると共に、デザイナー吉本天地によるクリエーションと、今回初披露となるamachi. × Elise Gettliffeによるオブジェや器を交えた取り組みを皆さまにご覧いただきます。

Collection 011 “Vertical Concept”

Photography: Yuriko Takagi

MESSAGE

Collection 011 / AW2022 “Vertical Concept”

山岳地帯での生活を原体験にもつ私にとって
移動することは、山を登り、下りること
そして、木登りすることに象徴されるように
垂直方向へ行われる行為でありました

木登りを通して、自然の中に展開する垂直軸へ目を凝らすと
はっきりと変化してゆく植生、湿度、温度
それらが構成する個別の世界を見つけることができます

地面の高さで感じる腐植質、苔、土や鉱物の香り
そこから数センチ目線を上げたところに現れる下草
上へ行くほどに樹木の存在感が強くなってゆき
さらに上空には葉や梢のみずみずしさ、太陽の光
風の流れといった地上とは異なる世界が広がっています

垂直方向へ向かって多層的な広がりを見せる自然界

均質化した都市空間では感じる機会が少なくなった
そうした自然の営みへ思いを巡らす中で
繊細で美しい素材の質感や香り、空気の生み出すグラデーションを
一つのコレクションとして表現してみたいという思いに至りました

それぞれのピースには垂直方向へ連なる多層性
あるいは垂直軸に存在する一定の高さで感じ取ることができる情景を反映しています

“垂直”に切り取ることで、日常の意識を異化する
それが今季のコレクションの試みとも言えるでしょう

 

- デザイナー 吉本天地

Laib Coat / 100% wool / Laib yellow (PHOTO), flint gray
Melton Baggy / 100% wool / Laib yellow (PHOTO), flint gray
Altitude.22 Knit / 100% wool / Brown (PHOTO), dark gray, green
Double Stole / 100% cashmere / Navy × gray

PROFILE

amachi.

デザイナーである吉本天地は、北カリフォルニアの山奥、エルクバレーに生まれ、ミュージシャンの両親のもと、当時全盛だったヒッピーカルチャーの中、電気も水道も無い自然の中で全てを手作りする環境で幼少期を過ごす。その後日本へ移住し、高校卒業後独学で服作りをスタート。国内外のブランドやパターンオフィス等で経験を積んだのち、2017年長野県の山麓にアトリエを構え、メンズウェアブランドamachi.を創設。

amachi. × Elise Gettliffe

Photography: Yuto Kida

2020年よりコラボレーションがスタートし、amachi.のコレクションの中でも欠かせない存在となっているフランスの陶芸家、Elise Gettliffeによる陶磁器の表現。Collection011 “Vertical Concept”でも彼女の手による象徴的なモチーフやボタンが様々なピースに使用されています。今回のイベントでは、amachi.とElise Gettliffe両者の表現の交わりをさらに深める試みとしてスタートした二つのプロジェクトをご紹介します。

 

一つ目はamachi.がEliseへ向けてデザインした、陶芸家のためのワークウェアでPotter Jacket、Potter Apron、Potter Pantsの3種類を制作*しました。これらは陶芸家の動きに対して機能性をデザインしていくと同時に、Eliseの作品や、パーソナリティからインスパイアされてデザインされたものです。今回ご紹介するアイテムは、全て純天然染色による製品染めで展開されます。カラーはamachi.とElise 両者が交流のある、オーストラリアの染色研究家Narelle Dore のレシピによるものです。

 

二つ目はEliseがamachi.のために制作した陶器のシリーズです。amachi.のコレクション作りの起点として存在する、自然物の採集・観察。常にテクスチャーやデザインのヒントになる自然物がアトリエに並ぶ環境に対し、Eliseはそれらを美しく飾り、保管するための陶器のボックスを作りました。また、日本国内では初めてのご紹介となる、Eliseのテーブルウェアコレクションも合わせて展開される予定です。

 

*amachi.がEliseへ向けてデザインしたワークウェア3種類は受注生産でのご紹介予定です。

PROFILE

Elise Gettliffe

フランス、アルトキルシュを拠点に活動する陶芸家。ファッションデザイナーとして活動をした後、日本で陶芸を学んだ経験を持ち、伝統的な陶芸要素と彼女自身のクリエイティビティを融合した機能的な作品を製作している。土の質感と個性を理解し、身体に衣服を纏わせるように土を重ねてフォルムを作ることで、作品それぞれのかたちと機能の調和を追求する彼女の姿勢は、独自のキャリアから形成される多角的視点を感じさせ、他にない魅力を備えた作品を生み出している。

EVENT DETAILS

TITLE

amachi. 「Collection 011 “Vertical Concept” & amachi. × Elise Gettliffe」

FUKUOKA

A&S FUKUOKA
2022年9月17日(土)– 9月25日(日) / 11:00 – 19:00
火曜定休
デザイナー在店日: 9月17日(土)、18日(日)

TOKYO

WHITE BOX
2022年9月30日(金)– 10月10日(月祝) / 11:00 – 19:00
火曜定休
デザイナー在店日: 9月30日(金)、10月1日(土)

KYOTO

&SHOP KYOTO
2022年10月14日(金)– 10月23日(日) / 11:00 – 19:00
火曜定休
デザイナー在店日: 10月14日(金)、15日(土)