高仲健一 “魚々子” | Photo Report

ARTS&SCIENCEでは昨年に続き2回目となる、画家・書家・陶芸家の髙仲健一氏の個展<魚々子>を、AT THE CORNERにて開催中です。本展の様子をフォトレポートにてお届けします。

ARTS&SCIENCEでは昨年に続き2回目となる、画家・書家・陶芸家の髙仲健一氏の個展<魚々子>を、AT THE CORNERにて開催中です。本展の様子をフォトレポートにてお届けします。

高仲健一氏は1966年、茨城県は取手市の生まれ。20代の初めに油彩画で二紀展に入選。会社勤務を経て、1993年に千葉県大多喜に薪窯を自作し移住、本格的な創作活動を始めます。作品には、大多喜の山中で営まれる生活の様子や、ともに暮らす犬や猫、山羊、豚、鶏など、高仲氏ならではのモチーフが生き生きと描かれています。

漢籍・水墨画・陶磁器など、東洋における様々な古典の勉学に日々精進し、独自の感性を深めてきた高仲氏。最近では長年培ってきた要素をもとに、ご自身の持つ明るい感覚をコミカルな表現で落とし込んだ作品も発表されています。本展ではそんなユニークな作品の中でも、とりわけ高仲氏の遊び心が感じられる作品が並びます。

タイトルにもなっている「魚々子(ななこ)」とは、金属の表面に細かい粒を蒔いたように見せる彫金技法の一つ。この魚々子を土で表現するには、卓越した技術と大変な集中力を必要とします。土が乾燥してしまうまでの限られた時間の中で生み出される細かな文様と高仲氏らしいモチーフが、我々の目を愉しませてくれます。

AT THE CORNERでの会期終了後、本展はHIN / Arts & Science, Nijodori Kyotoへと巡回し、初日の9月23日には高仲氏も在廊します。引き続き皆さまのお越しをお待ちしております。

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