High count special cotton

A&Sのオリジナルアイテムは、コレクションごとに生地から製作しています。19AWでは生地に焦点をあて、織機や技法等の説明と共にアイテムをご紹介していきます。

8月入荷のアイテムは、A&S定番生地をメインに用いたラインナップに。今回は、長年作り続けているHigh count special cottonの特性や番手による風合いの違いに触れていきます。

A&Sでつくり続けている定番の綿生地。別注で用意している、インドの最高級超長綿の単糸を使用し、限界高密度に織り上げています。手織感に近づけるため、シャットル式のジャカード織機で時間をかけて製織し、薬品を使った仕上げ加工をあえて行っていません。染色では風合いを活かすため、テンションをかけずに染め上げる液流染色を採用し、竿干し乾燥をさせることで、生地への負荷を最小限に留めています。シンプルながらも、原料の風合いを引き出すために究極の工程を経て、この生地は出来上がっています。

3種類の番手とその特徴

High count special cottonは、糸番手(太さ)違いで何種類ものバリエーションがあります。今シーズンは、その中でも実用性の高い3種類を用いて展開します。中肉で、初秋のボトムや羽織に適した“40”、汎用性のある厚みで年間を通して活躍する“60”、軽やかな薄地の“80”。異なる厚みに合わせて、それぞれに適したアイテムで表現しています。共通しているのは心地よいハリのある触感で、限界高密度に織り上げたこの生地ならではの風合いです。