10 CHAIRS by Galerie Eric Philippe FRI. 28TH JUNE – MON. 15TH JULY 2019

フランス・パリで30年以上に渡りファニチャーギャラリーを営む20世紀家具の専門家、エリック・フィリップ氏による、日本初となる展覧会“10 CHAIRS by Galerie Eric Philippe”を、6月28日(金)からAT THE CORNERにて開催。本展では、ギャラリストである彼がA&Sのために選んだ、1940年代から1970年代の貴重な椅子たちを展示・販売します。

about Eric Philippe
今でこそ世界中に数え切れないほどビンテージファニチャーショップがあるが、エリック・フィリップ氏がルーヴル美術館とパレ・ロワイヤル庭園にほど近いパリ中心部に自身のギャラリーをオープンした1980年当時はまだビンテージ=中古家具という認識で、注目度はおろか、昨今人気の北欧家具やミッドセンチュリー、デザイナーズの家具が蚤の市などに溢れていた。その中から、彼は独学で培った知識と審美眼で上質なデザインを発掘して美しく展示し、埋もれていた才能に光を当てることで“中古”という世間の価値基準を大きく変えたのだ。
ジャン・ミシェル・フランクの個展(1980)を皮切りに、スウェディッシュグレース、パーヴォ・ティネル、アクセル・アイナー・ヨルト、フィンランドデザイン、ジェームズ・モントとポール・ラースローによるアメリカのモダニズムなど、これまで建築家やデザイナー、芸術運動などにフォーカスした大規模な展覧会を開催。10年前からはパリ国際現代アート見本市(FIAC)、デザインマイアミ/バーゼル、オランダのマーストリヒトで開催される欧州ファインアートフェア(TEFAF)などの国際的なアートフェアに参加している。
The Story
“10 CHAIRS”のアイデアが生まれたのは今から2年前のこと。流行に左右されることなく、その着眼点と編集力で本当に価値のあるデザインを伝えてきた彼のスタンスにソニア パークが共感したのがきっかけだった。そして、ビンテージ家具のパイオニアとして知られる彼が厳選した椅子で展覧会をしたい、という思いで今回の企画を持ちかけ、本展開催の運びとなった。
「ギャラリストである彼の魅力は、誰かのメジャーに頼らず自身の視点で選んでいるところ。有名無名は関係なく、素材の上質さ、シルエットの美しさ、ユニークさ、目に見えないディテールの品格などに本質を見出しているところに惹かれます。加えて、彼のセレクトはどれも見たことがないものばかり。滅多にお目にかかれない希少性の高いものが多く、50~60年前の作品でも時代を超えて人の心を揺さぶる何かがあります」
椅子を選ぶとき、作り手やジャンルのフィルターがかかると、その椅子の根本的な良さを見逃してしまいかねない。いいデザインとは。上質とは。本当の価値とは。それを愚直に考えてきた彼の選ぶ10種類の椅子を、ぜひフラットな目線でみてもらいたい。
10 CHAIRS
本展にあたり、フィリップ氏は日本のインテリアに寄り添うデザインの椅子をセレクトしている。中には日本に感化されて選んだ椅子もあり、例えば著名な建築家でもあるフランク・ロイド・ライトの椅子は、1920年代に彼が帝国ホテルと自由学園の校舎を手がけていることが理由に。この10種類の椅子は、多種多様な木材が使われ、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、そしてアメリカで生産された。全て才能溢れるデザイナーによるもので、中にはイルマリ・タピオヴァーラ やハンスJ・ウェグナーのように高明なデザイナーも含まれる。
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6月28日(金)15時より、エリック・フィリップ氏が在廊予定です。みなさまのお越しをお待ちしております。
INFORMATION
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- TITLE
- 10 CHAIRS by Galerie Eric Philippe
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- DATE
- 2019年6月28日(金) — 7月15日(月・祝)
※ 初日の6月28日はエリックフィリップ在廊予定。
※ 7月1日、8日は休店日となります。
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- OPEN
- 13:00 — 20:00
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- VENUE
- AT THE CORNER
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- ADDRESS
- 107-0062 東京都港区南青山 6-1-6 パレス青山 109
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- TEL
- 03-6418-7960