Nov 30, 22Event
東穂高「Bloom Fragrance」

秋田を拠点に制作活動を行う硝子造形家・東穂高の企画展を、12月9日(金)からARTS&SCIENCE青山で開催します。

「Bloom Fragrance」をテーマに、吹きガラスによる香水瓶やフラワーベースをご紹介します。ARTS&SCIENCEでは初となる同作家の展覧会です。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。


“この度のARTS&SCIENCEでの展覧会の打ち合わせのため、ソニアさんとお話したのは、今年の6月、照り返す熱気で茹で上がりそうな京都ででした。その時には大まかに香りと花をテーマにオーガニックなシェイプの作品で、とのお話でした。私は個展のときにはコンセプトを決めて、それに沿った新作で構成していくことが多いのですが、今回だと新たに発表するbloomのシリーズがそれでした。今までの無色透明なカットの作品に対比される色鮮やかな有機的なフォルムの作品です。
 色をここまで扱った作品を作るのは初めてでしたし、何より、このたおやかな形を作るのには熱く溶けた硝子を手作業で形作っていくのですが、そこに葛藤がありました。形作るために手を入れれば入れる程にたおやかさは失われてしまいますし、当然手を入れなければ形を作ることはできません。
 物を作るのには、いつもそうした大変な思いがあり、その先に新しい作品が生まれるのだと思っております。”
 
― 東穂高

TITLE
東穂高 「Bloom Fragrance」
DATE
2022年12月9日(金) 〜
11:00 – 19:00 火曜定休
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NOTE
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PROFILE
硝子造形家。1989年宮城県生まれ。18歳の時に秋田公立美術工芸短期大学で初めてガラス制作に触れ、伸びやかなガラスの変化に魅了される。2012年に富山ガラス造形研究所造形科を卒業。現在は、秋田市新屋ガラス工房に所属し、作品制作の全工程をひとりで手掛けている。手仕事だからこそ生まれる個性や違いを大切にしたものづくりを行う。代表作にファセットカットの香水瓶、他に酒器やオブジェなどがある。