Judy Geib Plus Alpha
2019年11月1日(金) ARTS&SCIENCE青山が移転・リニューアルオープンします。今回は、新たな空間でお見せする新規ジュエリーブランド〈Judy Geib Plus Alpha〉に焦点をあて、巧みな技法から生まれるジュエリーとその作り手であるデザイナーのジュディ・ガイブに迫ります。
The Work
【Double Drip Earrings】 Colombian emerald 14.55ct, 22K / silver
海の無脊椎動物、植物、建築物、刺繍など、自然物から人工物に至る様々なものからインスピレーションを得て、手を動かしながら自由にデザインを考え制作を行うジュディ・ガイブ。彼女はこの過程を「プロダクトデザイン」ならぬ「プロセスデザイン」と呼び、その特徴としてあげられるのが、一目でわかるハンドメイド感です。エメラルドのイヤリングを覆う金属の歪みや、手作業でしか表現し得ない緻密で繊細なカラーモチーフのネックレスは、その瞬間の手の動き、アイディアによって生まれます。
【Random Emerald Pave Ring】 Colombian emerald 1.51ct, 22K / silver
何千もの極小ゴールドのループ、放置されたブレスレットの試作品、様々なネックレスの破片、ラフに置かれたエメラルドやルビー、歪んだブラックオパール… 彼女の作業用デスクの上は常にたくさんのジュエリーパーツで溢れています。一見するとばらばらなテイストのパーツを実験的に組み合わせ、可能性を探しながら作品を完成させていきます。完成したものを再考することはせず、あくまで自身の美的感覚とハンドメイドでの表現に重点を置いた彼女のものづくりは、ありとあらゆる技法が自由に用いられ、ジュエラーとしての技術の高さがうかがい知れます。
「商業的だけど、完全ハンドメイド。いわゆるギャラリーのためのジュエリーではない」と、語る彼女の作品は、多くのひとに身につけてほしいという気持ちが込められています。
The Designer
©︎ Dirk Vandenberk
アメリカ・ペンシルバニア出身のジュディ・ガイブは、父親の仕事の関係で芸術に触れながら育ち、刺繍、陶芸、彫刻、絵画などの技術を身につけました。高校生の頃、約2年の歳月を南米・ブラジルで過ごし、現地のいきいきとした文化や宝石の影響を受けます。そして南米の国々をまわり、より興味を深めました。
その後、芸術を学ぶため故郷にもどり、大学卒業後、ニューヨークへ移住。絵画やオブジェを制作する傍ら、アメリカを代表する建築家 ピーター・アイゼンマンの事務所で働きはじめます。そして、アイゼンマンの事務所で、グラフィックデザイナー マッシモ・ヴィネッリと出会いました。彼の作品は、かねてからカリグラフィーに興味を持っていたガイブの情熱に火をつけ、その技術を習得します。現在ではジュエリーの設計図として活用しています。
様々なものづくりや体験の中で偶然手がけたジュエリー制作に面白さを感じ、ジュエリーデザイナーとしてのキャリアをスタートさせた彼女は、独学で技術を高めていきます。そして、2002年にバーニーズ・ニューヨークで12点からなるデビューコレクションを発表し、ブラジル、コロンビアなどで石を買い付けながら、今日まで様々な作品を生み出しています。
Trunk Show !
【Very Very Fine Erewhon Flower Cuff】 18K
急遽ジュディ・ガイブの来日が決まり、移転オープン初日となる11月1日(金)よりトランクショーを開催することとなりました。ひとつひとつのジュエリーに込められた思いやストーリーを、デザイナー本人から語ってもらえる貴重な機会です。豊かなラインナップを揃え、皆さまをお迎えします。ぜひ、お運びください。
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- TITLE
Judy Geib Plus Alpha トランクショー
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- DATE
2019年11月1日(金)、2日(土)/12:00 — 20:00
※15時よりデザイナー在店予定。
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- SHOP
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- NOTE
Trunk Show終了後もJudy Geib Plus Alphaの商品は、引き続きA&S AOYAMAでご紹介いたします。