2023年に立ち上がったばかりのブランド〈William Oweson Förlag〉は、パターン作りからサンプルの縫製、ショールームの家具の製作まで、ほとんどの作業をデザイナーであるウィリアム・オウェソンが担っています。その独自の世界観には、彼の哲学や美的感覚が反映されています。ブランド名に用いられている「Förlag」は、スウェーデン語で出版という意味があり、哲学者、作家、詩人、具象画家として表現している彼自身の多様な制作活動を編集し、それらを世に出す総合出版事業という思いが込められているのです。
〈William Oweson Förlag〉には、制限のない心地よさを提案するというコンセプトが。ファッションにありがちなシーズン的変化を好まず、コレクションデザインが大きく変わることはなく、ドレープとフラットなパターンを用いて、身体の在り方や動作に寄り添い着心地の良い服作りが心掛けられています。デザインや生地の落ち感など細部までこだわり、素材は可能な限り天然由来の繊維だけが使用されているのも特徴です。
会場では、2024SSコレクションのラインナップとともに、ウィリアム・オウェソンが描く具象画の展示も予定しております。2024SS コレクションのラインナップは日本では初ローンチとなり、青山および京都の&SHOPにてご紹介します。ぜひお運びください。
PROFILE
1997年、スウェーデンのストックホルムに生まれ、スイスのローザンヌで育つ。哲学者、作家、詩人、具象画家、洋服職人であり、その作品は後期ストア哲学を基盤としているが、さらに宮廷的な離隔の形式へと洗練され、実存的な美学体系の創造へと向かっている。エコール・ド・ラ・シャンブル・シンジカル・ド・ラ・クチュール・パリジェンヌで学び、2022年にセントラル・セント・マーチンズを卒業、美術学士号を取得。2022年に来日し、日本で制作活動を行う。