A&S 2023SS – Trio Plain Light (Natural dyes)

〈トリオプレーンライト〉は、経（タテ）にインド産最高級超長綿単糸、緯（ヨコ）にシルクリネン混紡単糸を用いて織られた触感豊かな交織生地です。良質な超長綿の柔らかさと滑らかさ、リネンのハリコシ感、そしてシルクの上質な光沢感がブレンドされたA&Sの春夏定番素材のひとつです。用いられている3種類の繊維種それぞれの性質が活かされた独自の風合いを持っており、着こむほどに味わいが増す生地です。

2023SSのオリジナルコレクションでは、毎月植物染めを施したアイテムを展開しており、月ごとに原料、色合いを変えて表現しています。A&Sの植物染めは、植物から得られる天然色素を、媒染剤を使用せずに特殊な方法で繊維に染め着ける染色技術で、手染めと比べ染色堅牢度の高い機械で染められています。繊維種それぞれに染着差が生じ、奥深い発色を帯びたこの交織生地の植物染めを、ぜひ店頭でご覧ください。

エキナセア／キク科・エキナセア属
多年草のハーブで人間の免疫力を上げるとされている。北アメリカの先住民が、虫刺されなどの手当てに用いていたことから「インディアンのハーブ」とも呼ばれ古くから親しまれてきた。

ローズ／バラ科・バラ属
花から採取。花の女王とも言われるバラ。多くの効能を持ち花から取れる精油は世界で最も高価なものとして知られ、強壮効果があり傷を癒すと言われている。

アズキ／マメ科・ササゲ属
古くから様々な用途に用いられてきた。江戸時代には悪霊を封じ邪気を防ぐとして、神や仏に奉じていた。

マロウ／アオイ科・ゼニアオイ属
「美声のハーブ」と知られているマロウ（ウスベニアオイ）。花は乾燥させると青に変わりハーブティーや、花・葉・根の煎液をうがいやせき止めとして用いられてきた。

ヨモギ／キク科・ヨモギ属
強壮薬にも使われるヨモギは色々な炎症も直すと言われ、切傷などもこの薬をすり込む。生の葉を絞るとオリーブグリーンの色素がとれ、抗菌力のあるこの色は筋肉をやさしくいたわってくれる。