STEVE HARRISON “Travelling with Tea” SUN. 28TH APRIL - SUN. 12TH MAY, 2019

今なお歴史的景観を保つ姉小路に佇む、ARTS&SCIENCE京都別館。各種イベントや企画のための多目的スペースであるこの空間で、昨年末にイギリス・ロンドンでおこなわれたスティーブ・ハリソンによる展覧会 “Travelling with Tea”の巡回展を、5月12日(日)まで期間限定で開催中。

英国老舗トラベルケースブランドである“グローブトロッター”がスティーブの為に特別に仕立てたケースと、彼が制作した茶器が収蔵されたティーケースを展示する本展では、「お茶と共に旅をする」という30年に渡る試みの集大成となる作品とその軌跡を紹介しております。ぜひ、お運びください。
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from Steve Harrison
自分の作品が年代ごとに並んでいるのを目にすると、30年という歳月が、まるでひとりの生涯のように永く感じられます。これらの作品は、私がお茶を巡る旅の中で影響を受け、助けられ、ひらめきをくれた人や物との交流の証です。永きに及ぶこの時間の流れは、作品に新しい意味を与えてくれました。完成した年月がそれぞれ違うこの作品たちが、今こうして「Travelling with Tea」という物語に集約されたのです。イングランド・ノーサンバーランド州にある鉱山の村・ベッドリントンの学校からはじまったこの旅は、日本の古都・京都で終わりを迎えます。本展で紹介する作品や物たちは、この旅でのかけがえのないひと時を表すものです。
そして、このグローブ・トロッターのティーケースは、「お茶と共に旅をする」という30年に及ぶ試みの集大成とも言えます。旅はまだ始まったばかり…という気もしますが。手がけてきたすべての作品は、その時々の刻印のようなものだと思っています。箱はフタを開けるまではただの箱です。そして「全てのティーポットにはカバーがある」ということわざもあります。お茶の道具を収納した箱「ティーケース」と歩む旅の豊かさが、これからの時代に理解されることを期待しています。グローブ・トロッターがこのケースをはじめて見せてくれたとき、私は嬉しさのあまり涙が出そうになりました。実際には声を出して笑ったのですが。
最後に。この旅で出会った人や物、そして生まれたコラボレーションは、私にとって素晴らしい実りをもたらしてくれました。関わってくれたすべての人に心から感謝の意を表します。
陶芸家・スティーブ ハリソン

INFORMATION
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- TITLE
- STEVE HARRISON "Travelling with Tea"
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- DATE
- 2019年4月28日(日)—5月12日(日)/11時 — 19時(期間中定休日なし)
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- VENUE
- A&S京都別館 (Google Maps)
京都市中京区御幸町通三条上ル丸屋町334-1
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- NOTE
- 会場はHINとは異なる別会場となります。お間違えのないようお越しください。お問い合わせはA&S京都別館(075-253-6658)までご連絡ください。