Loading...

「Utility by Ernst Gamperl for ARTS&SCIENCE」

このたび、ドイツの木工アーティスト・エルンスト ガンペールの新コレクション“Utility by Ernst Gamperl for ARTS&SCIENCE”が誕生しました。コロナ禍を経て、あらためて制作と向き合ったというエルンストが「日常で使える器」をコンセプトに約4年の歳月をかけてつくりあげたコレクションです。

Event details

The Story

A&Sでは、2010年から3回の展覧会と共にエルンスト ガンペールのアートピースをご紹介してきました。2017年に彼がアニュアル インターナショナル アワード「ロエベ クラフト プライズ」で大賞を受賞し、その翌年にA&Sにて展覧会を開催。その際に来日したエルンストにA&Sのオーナー・ソニア パークが提案した「日常で使えるものを」というキーワードから、試行錯誤の末に完成したのが、今回お披露目する“Utility by Ernst Gamperl for ARTS&SCIENCE”です。エルンストがA&Sのために研究開発した道具としてのコレクションで、アートピースと同様に倒木が用いられています。ひとつひとつの木材が持つ特性を最大限いかし、さらに用途や機能面が考慮されているのが特徴で、アートピースには用いられていない漆加工や口にしても安全なオイルでの仕上げなど、新しい技法も取り入れられています。

 

 

“Utility by Ernst Gamperl for ARTS&SCIENCE”は、6月24日(金)にOVER THE COUNTERにてお披露目いたします。全ラインナップと共にアートピースもご覧いただける展覧会を同日より開催いたしますので、ぜひお運びください。

A&Sでは、2010年から3回の展覧会と共にエルンスト ガンペールのアートピースをご紹介してきました。2017年に彼がアニュアル インターナショナル アワード「ロエベ クラフト プライズ」で大賞を受賞し、その翌年にA&Sにて展覧会を開催。その際に来日したエルンストにA&Sのオーナー・ソニア パークが提案した「日常で使えるものを」というキーワードから、試行錯誤の末に完成したのが、今回お披露目する“Utility by Ernst Gamperl for ARTS&SCIENCE”です。エルンストがA&Sのために研究開発した道具としてのコレクションで、アートピースと同様に倒木が用いられています。ひとつひとつの木材が持つ特性を最大限いかし、さらに用途や機能面が考慮されているのが特徴で、アートピースには用いられていない漆加工や口にしても安全なオイルでの仕上げなど、新しい技法も取り入れられています。

 

 

“Utility by Ernst Gamperl for ARTS&SCIENCE”は、6月24日(金)にOVER THE COUNTERにてお披露目いたします。全ラインナップと共にアートピースもご覧いただける展覧会を同日より開催いたしますので、ぜひお運びください。

MESSAGE

米、ポテト、サラダ、パスタなど、様々な料理を盛り付ける器として、自分で制作した木製のボウルを自宅で使っています。木の器はあたたかい食べ物が冷めにくく、使い込むほどに生じる木材特有の経年変化が楽しめるのが魅力です。この器を目にした友人知人から、様々な事情で切り倒さなければならなかった木から器を製作して欲しいと頼まれることがあり、要望に応えるかたちで器をつくることはありましたが、ソニアから「日常で使える器」というアイディアをもらい、時間をかけてこのコレクションを作り上げました。完成を迎えたいま、新しいものをつくるきっかけをもらえたことに感謝しています。ソニアの発想は常に私にとって良い刺激とインスピレーションを与えてくれるのです。

 

― Ernst Gamperl

MESSAGE

エルンストの唯一無二と言える技術と、木への深い理解力は本当に素晴らしい。木材と向き合い、時間が経つことで生じる縮みの度合いを予測したうえでどこまで手を加えるのか。常に彼のなかできちんと計算されているんです。倒木をあえて素材に用いる姿勢にも共感します。今回の試みは、これまで彼のアートピースを日本で紹介してきたなかで、オブジェとは異なるアプローチをしてみるのはどうだろうと思ったことがきっかけです。日本の方は、機能(Utility)美を重んじ、日常の道具に価値を見出します。その考えに寄り添う品をお願いしてみようと思いました。この試みが、アートとプロダクトの境界を超えた新しい価値の提案になれば嬉しいです。器という身近な品で、エルンスト ガンペールの作品に触れていただける機会にもなると思っています。

 

― Sonya Park

PROFILE

1965年ドイツ・ミュンへン出身。高校卒業後家具職人となる。その後独学でウッドターニングを学び、後にドイツのヒルデスハイムデザイン専門学校に入学しマイスターを修得。様々な理由で倒木となった木をあえて素材に用い、形成し、乾燥が進んだ時に生まれるシェイプの変化を生かす作風は、素材への深い知識と理解、熟練した技術があればこそ。ヴィクトリア&アルバート博物館、ダナー財団などに作品が収蔵されている。2010年よりA&Sで取り扱いを開始。2017年に〈ロエベ クラフト プライズ〉受賞。数年に一度A&Sで企画展を開催している。

EVENT DETAILS

TITLE

「Utility by Ernst Gamperl for ARTS&SCIENCE」

DATE

2022年6月24日(金) — 7月10日(日)/ 11:00 – 19:00
火曜定休