Diane De Clercq 2020 Collection
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Archive Collection
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From Diane de Clercq
子供の頃から色とりどりの線を描くのが大好きでした。時間を忘れるくらい夢中に描き続け、カラフルな色付ペンが当時の宝物。成長してもそれは変わらず、線の表現と色彩に対する情熱を仕事に生かす方法を考えていました。線を描き続けること…その夢の延長線でニットに出会い、自分にとって新しい素材だった「糸」を使うことで今日まで私は絵を描き続け、色で遊び続けています。デザインするのは、私が好きなもの。それは「手」や「動物」のモチーフで、ワニやペンギン、オウムなど… 私のものづくりは、細かいディテールを大切に表現してくれる職人たちの高い技術によって支えられています。
Story
ニットデザイナー ダイアン デ クレルクの作品に出会ったのは、1980年代のバーニーズ ニューヨークでした。大胆な配色のニットに目を奪われ、思わず即購入。以来、ずっと彼女の作品のファンです。自分がセレクトショップをオープンするにあたり、もちろん「ぜひ、お店で扱わせてほしい!」とリクエストしました。快くOKの返事をもらえたことから、彼女とのお付き合いが始まったのです。
ローマに一軒家のアトリエを持つ彼女は、幼少の頃から絵に親しんでいたそうですが(なんと、あのピカソに会ったことがあるというエピソードも)、絵画を目的とした旅がきっかけでイタリアに住み暮らすことになったそうです。そもそもイタリアは、高い紡績技術を持つニット生産の盛んな国。数年前になりますが、彼女とニット産業の聖地といわれるペルージャを訪れたことがあります。この地で農業を営む家の女性達は、仕事の端境期に代々受け継いできた手動の編み機を使ってものづくりをしており、その脈々と守られてきた手仕事は素晴らしいものでした。そして、ダイアンのものづくりを支えているのも古い編み機で、1920年から40年代の編み機を使って熟練の職人が丹念に仕上げています。
残念ながら、技術を持つ職人の数は年々減っているそうですが、この貴重なものづくりが少しでも長く続くことを願ってやみません。昔ながらの手仕事を大切にし、類稀なる色彩感覚を生かした彼女のニット表現を、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
INFORMATION
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- PROFILE
- Diane de Clercq/ベルギーのブリュッセルに生まれ、6歳の時にフランスへ移住。17歳の頃、ニースにある“l'Ecole des Arts Décoratifs”に在籍し本格的に絵画を学ぶ。その後イタリアへ移住。ウンブリア州でニットウェアの伝統に精通している女性に出会いキャリアをスタートし、豊かな色彩感覚をいかしたニットコレクションを展開中。A&Sでは10年以上にわたりそのコレクションを紹介しており、別注のアイテムも生まれている。
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- NOTE
- ご紹介しているアイテムはすべて通信販売にてお求めいただけます。
アーカイブコレクションはA&S青山に2020年8月7日入荷予定。生産数に限りがございますので、先着順にてご予約を承ります。詳しくはコンタクトフォームまでお気軽にお問い合わせください。
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