A&S 2021SS Botanical Dyes July
〈ボタニカルダイ〉をテーマにしたARTS&SCIENCE 2021春夏コレクション。本企画では、月毎に展開してきた植物染色原料で染めたアイテムとその詳細をご紹介してきました。2月からはじまったこの企画も今回で最終回となります。
7月は「晩夏」と題し、雲井鼠と碧瑠璃それぞれの色について触れています。明るい灰色と鮮やかな瑠璃色の表現です。
*これまでの本企画の掲載はこちら。
A&S 2021SS Botanical Dyes: February / March / April / May / June
Sesame light gray
Sesamum indicum L./クロゴマ(ゴマ科・ゴマ属)
【和色名】 雲井鼠 (くもいねず)
染料の黒胡麻は、アフリカ原産とされる1年草で古代エジプトやインドで栽培されていたと言われる。種子が食材や食用油などに用いられ、生薬にも使われる。和名である雲井鼠(くもいねず)は、品位を感じさせる灰色という意味を持つ。A&Sでは、淡く明るい灰色を表現。

Credit
- ITEM
- Sarrouel THAI pants 2
- MATERIAL
- 100% cotton
- PRICE
- Sesame light gray (photo), gardenia bright blue: ¥56,100
Natural, black: ¥49,500
- SIZE
- 1, 3
Gardenia bright blue
Gardenia jasminoides/クチナシ(アカネ科・クチナシ属)
【和色名】 碧瑠璃 (へきるり)
染料となるくちなしは、野生では山地に自生するが、園芸用として栽培されることが多い常緑低木。観賞用のほか薬用や着色料にも用いられる。和色名の碧瑠璃(へきるり)は、青々と澄んだ水や空の比喩表現。A&Sでも鮮やかな瑠璃色を表している。

Credit
- ITEM
- Dolman sleeve T long
- MATERIAL
- 100% cotton
- PRICE
- Gardenia bright blue (photo), sesame light gray: ¥71,500
Navy blue: ¥54,000
- SIZE
- Free
- SHOP
- &SHOP AOYAMA
ボタニカルダイについて
ボタニカルダイとは、植物(花・葉・根・茎・樹・皮・果実など)から染料を抽出し、媒染剤*を使わないで染めつける特殊な染色技術です。タンパク質でつくられた糊を生地に吸着させ、ごくわずかな化学染料を配合することで、日光や洗濯での色落ちを抑えつつ、植物そのものが持つ鮮やかな色味をそのままに表現することができます。自然由来の染料には、ひとつの色のなかに何種類もの色素が含まれており、その色素それぞれが光に乱反射して人の目に映ることでフラットではない表情豊かな色合いを見させてくれます。
植物をはじめ天然の染料をA&Sが用いる背景には、素材由来の生きた色を表現したいということと、それらの中に含まれる作用や効果など、古くから脈々と伝わってきた人々の知恵や技術による付加価値、有意義なメッセージ性があると考えるからです。日本の趣ある季節感を色そのもので体感ください。
*媒染剤 = 繊維に染料を固着させる役をする物質
※クリックで拡大できます
INFORMATION
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- ※表示される色はご利用のディスプレイ、モニタの種類や規格、設定により異なる場合がございます。予めご了承ください。
※ 詳細は各店舗もしくはコンタクトフォームよりお問い合わせください。
※ 品切れによりお求めいただけない場合もございますので、ご了承ください。
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