Mar 9, 21Event
三谷龍二 個展「1981 – 2021 木工房の40年」

木工作家・三谷龍二の個展「1981 - 2021 木工房の40年」を、3月26日から4月4日にかけてHIN / Arts & Scienceで開催します。

1981年より制作をはじめた三谷龍二にとって、2021年は作家活動40周年の節目となります。これを記念して、40年におよぶ制作を回顧した書籍を刊行すると共に、この書籍に掲載される作品を展示します。あわせて、器やカトラリーをはじめとした日常使いの品々の展示販売もおこないます。
「生活工芸」という、暮らしのなかで使うものを長きにわたり見つめ、提案してきた三谷龍二。本展では、これまでの制作の全てをゆっくりと振り返りながらご覧いただきます。


日本人は古くから弱きもの、貧しきものを愛してきた

完璧なもの、真なるものよりも、侘びたるもの、草のものを
豪華な宴席より、粗末な庵での一服のお茶を
偉い権力者より、貧者に身をやつし、弱きを助けるものを

バブル期の虚飾に充ちた贅沢や飽食の日々
それに強く違和感を抱いた人が多くいた
僕たちは噓の泡に溺れて、見失った自分を取り戻すために、
家族との時間を、身の丈にあった暮らしを、求めた
そのような人たちの求めに応じるように生まれたのが、
生活工芸だったのではないだろうか
作るものは、黄金の輝きも、目を喜ばす高度な加飾も施されていない
無地で、簡素、退屈なぐらいケレン味のない、普段使いの器ばかり

でも、そうしたものが日本の近代化のなかで失った生活世界を回復するために、
必要だったのだろう
空き家に人が住み始めると、それだけで部屋が生き生きと呼吸しはじめる
それと同じように、空洞化した自分たちの生活世界を
再び、そばに引き寄せるために、
弱く、貧しい工芸のかたちが、求められたのだと思う

弱さの工芸 2020 三谷龍二著『1981 - 2021 木工房の40年』より


3/26(金)〜29(月)の開催初日からの4日間は、混雑を避ける為に完全予約制(抽選)にて、3/31(水)〜4/4(日)の期間はご予約優先にてご案内いたします。下記ご予約方法をご確認の上、お申し込みください。

※会期終了に伴い、ご来店予約の受付は終了いたしました。




【展示開催に際して】
※新型コロナウイルス感染症による状況を踏まえ、本展示は3/26から29は完全予約制。31日以降は予約優先となります。
※ご来店の際はマスクの着用と、入口に設置したアルコール消毒液で手指の消毒、検温をお願いしております。
※観覧時間は50分の入れ替え制とさせていただきます。

TITLE
三谷龍二 個展「1981 – 2021 木工房の40年」
DATE
2021年3月26日(金) – 4月4日(日) / 12:00〜19:00
※3月30日(火)定休日
PROFILE
木工作家。1952年福井市生まれ。1981年松本市に工房PERSONA STUDIOを設立。陶磁器のような普段使いの木の器を作り、それまで家具中心だった木工に、新たな分野を開く。実用の器だけではなく、積み木や薬缶など生活風景をモチーフにした親密性の高い絵画や立体作品も制作。2011年 松本市内にギャラリー「10cm」を開店。
SHOP
HIN / Arts & Science, Nijodori Kyoto
NOTE
前日3月25日(木)は展示準備のため休店となります。