Mar 22, 18Event
HIN | 三谷龍二 個展「カルコ47」

アーツ&サイエンスでは初となる木工作家・三谷龍二の個展「カルコ47」を、2018年3月30日(金)- 4月8日(日)の期間中、HIN アーツ&サイエンス 二条通京都にて開催します。ぜひご来場ください。


 – 19歳の頃、僕は京都に住んでいました。当時好きだったカフェが、蹴上にあった「カルコ20」というお店でした。ドアを開けると右手の煉瓦壁にフランソワ・トリュフォー監督の映画「大人は判ってくれない」のポスターが貼ってあり、明るい店内にはJAZZが流れて、李禹煥の絵画「点より」が飾られていました。僕は道路に面した掃き出し窓の席で本を読むのが好きでした。舗道には錆びたドラム缶が置かれ、いつも一台の自転車がさりげなく立てかけてありました。
それから早いもので、47年が経ちました。今、その店はありませんが、僕はこの店から多くのものを学んだと思っています。例えば自分の店の前に自転車を置いているのもそうですし、「点より」という作品から、自分を小さくする表現というのがあることを知り、それが器作りにも影響しているからです。今回久しぶりに京都で展覧会をすることになり、ふとカルコのことを思い出しました。それで、オマージュの気持ちを込めて、タイトルを「カルコ47」(あれから47年)とつけさせてもらい、あの店のように、いつもより少し自由な気分で、ものを作ってみようと思っています。 – 三谷龍二

TITLE
三谷龍二 個展「カルコ47」
DATE
2018.3.30 (Fri.) – 4.8 (Sun.) / 11:00 – 19:00
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PROFILE
木工作家。1952年福井市生まれ。1981年松本市に工房PERSONA STUDIOを設立。陶磁器のような普段使いの木の器を作り、それまで家具中心だった木工に、新たな分野を開く。実用の器だけではなく、積み木や薬缶など生活風景をモチーフにした親密性の高い絵画や立体作品も制作。2011年 松本市内にギャラリー「10cm」を開店。
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